部屋とロケットとワタシ
私のこととはいえ、半ば強制的に通わせた習い事。

母にもきっと負い目のようなものがあったのだろう。
叱咤激励のあとは、私をなだめすかした。

早い話がアメとムチだ。

そのアメは近所にある雑貨屋さん。

習い事からの帰り道、車中で泣き言をもらす私に、散々っぱら怒った母は「ちょっと寄っていこうか」とウィンカーをだした。

その先には,街の中心を流れる犀川のほとり。雑貨屋さん。
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