部屋とロケットとワタシ
ロードサイドのコンビニほどのたたずまい。

全体的に無垢の木を使用した壁はハンドメイド。要所要所に塗られた赤いペンキ。

幾年もの風雪を耐え忍んだであろうレンガが入り口扉を囲っていた。
店内からは白熱球の淡い光が常にもれだしていた。

この地方特有の曇り空が多いなか、その光は暖かく、中へといざなっているように思えた。

私にとってそこはテーマパークだった。キラキラと輝いて見えた。
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