部屋とロケットとワタシ
そして次第に、大きなものが欲しくなる。

インテリア雑貨から始まり、イス、テーブル、照明、チェスト、ソファ。

そうなると「このテーブルに壁の色があわない」「床の色があわない」となってくる。

中学を卒業する頃には「部屋」ひいては「家」そのものに興味をもつようになった。

習い事は何一つ身につかなかったが、その行き帰りに寄った雑貨屋さんが、私の進路を大きく決定づけた。

地元大学の建築学科になんとか滑り込んだ。


そこで彼と出会った。
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