最後の血肉晩餐
 落胆し、肩をおとしたが月9のドラマのメールで大きく見開き、すぐさま携帯を確認した。


「やったーさくらじゃなかった! やっほぉ~っ! 一先ず安心!」


ガッツポーズを思わず、恥ずかしげもなく人前で出し、メールをクリックした。


……俺は唖然とした。


業者からのメールだった。


――※注意※ サイト上でのメールアドレス交換は禁止しております。

送信したとしても、相手のメールには米印で変換されております。

現在キャンペーンでやり取りしている女の子達のアドレスを5000円で販売しております。

振込先 恋模様
口座番号 ○○○○○○○

このチャンスを是非お見逃さずに!


ご……5000円だと?


「ふざけんな!!!!」


ガッツポーズから、携帯を叩きつけたい衝動に駆られた。


これで振り込まなかったら、貴重な時間と金が水の泡である。


どうする、俺――?
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