最後の血肉晩餐
 一分もかからず、携帯のメール音が即奏でた。


本当に響のアドレスだ。これでサイトを通さなくてもやり取りが出来る。


ネット上から出て開放感を味わった。


それは暗闇にずっと閉じ込められ、一本の光の筋を偶然にも見つけ、そこから外の世界へ抜け出し、思いっきり空気を吸ったような感覚だった。


「響、喜ぶだろうなぁ~5000円も出してくれる男。なかなかいないだろ?」


メールを開封してみた。
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