最後の血肉晩餐
――送信できません宛先を確認してください。


頭を鈍器でガツンと打たれ、その衝撃で目の前が真っ暗闇に染まり、硬直し始めた死体のように、一ミリたりともその場から動けず、呆然と立ちすくんでいた。


「今までの労力と……時間と金……何だったんだ――?」


心はまた深い深い闇へと沈んでいった。
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