最後の血肉晩餐
「江里おはよう~! 今月も一位独走中なんだって? さすがぁ~!言葉のマジシャン!」


金髪ギャルの立川美沙が話しかけてきた。美沙は私の唯一の親友。


「おはよう! 江里は一番の稼ぎ頭だからねぇ~! 美沙もがんばりなさいよ!」


ぽんぽんっと如月部長に肩を叩かれた。


「おはようございますぅ! はぁ~い如月部長、がんばりまっす!」


如月かすみ。


歴代ずっとナンバー1。


その実力を買われ、部長へと出世し、現在はさくら業務から手を引いた。


そう、私はさくらのプロだった。
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