最後の血肉晩餐
 彼女の日記は、主に対して、どれだけ愛してるのかを綴り、その割には寂しそうな文面も見え隠れした。


例えば、私は愛しているつもりだが、愛されることを実感したことがないので、私の愛が本当にこれで合っているものなのか? がわからない。


そんな内容だった。


咄嗟に、処女だなって思った。


「そろそろ時間か。お洒落もしないといけないし、準備するか」


気になった俺はコメントを書いて置いた。


――俺でよければ、愛というものを教えますよ。


そしてお気に入りに登録し、シャットダウンした。
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