最後の血肉晩餐
 俺はブランド品をあまり買わない。購入するとしたら時計とか財布。


ちょっとしたところで、目を引く物ばかりを好む。さり気ないお洒落が好きだ。


服はバイクにも乗るし、有名ブランドには拘らず、カジュアルなものを身に着ける。


今日は爽やかに白のシャツに、薄緑の七部の短パンにした。時計はカルティエ、財布はグッチだ。


「これくらいでいいかな~今日も松潤に見えるように決めよう」


すっかり、松潤を意識し、同じ髪型にしていた。


「さぁ~て、そろそろ行くかな~」


俺はくるくる回りながら玄関の扉を開け、バイクに向かった。
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