最後の血肉晩餐
 俺たちはアクアに行くことにした。水辺近くのアクアは、レストラン街が豊富で、レインボーブリッチを見ながら食事が出来る特典付だ。


「嫌いなものとかある?」


「ないですよ~!」


「じゃあ~。お肉でも食べようか? 俺はお酒飲めないけど、飲んでいいからね!」


「はい! 嬉しいです!」


牛肉ステーキ、チキン、ハンバーグと誰でもが好きそうであろう、お店を選んだ。優しくエスコートをし、レインボーブリッチがばっちり見える席を指定した。


「お酒はいつも何を飲むの?」


「お肉料理だったら、赤ワインを飲みますね」


「ワインだなんて、お酒強いの?」


「強いですよ~体育会系です! なんちゃって! 

クスクス」


「あははっじゃあ、ワインも頼もう!」


目の前には牛ヒレのステーキが運ばれた。焼けたお肉の香ばしい匂いに、食欲がそそられた。美味しい牛ヒレのステーキにワインは合うらしく、彼女はどんどん注文し始めた。


彼女はレインボーブリッチを眺め、にこりとすると、また赤ワインを口に運んだ。


顔が真っ赤で、べろべろになった時にちょっと聞いてみた。
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