最後の血肉晩餐
「南ちゃん? 彼氏欲しくない?」


「欲しいですよぉ~~! でもなかなか付き合っても続かなくってぇ……悲しい思いをするなら友達のほうがいいな~って、思いもあるんですぅ。ひゃひゃひゃっ」


「だいぶ酔ってるね、大丈夫? 俺なんて彼氏にどう?」


「ん? 優しくしてくれるならいいですよぉ~!」


「じゃあ決まりね! 友介って呼んでね!」


「はぁ~い! 友介ぇ?」


一瞬寝そうになった南の顔を捕らえた時に、ここに長居しをしてしまったら、やばいことになると思い、会計を済ませ、駐車場に戻り、急いでバイクに乗せ走らせた。


「まだ寝ちゃだめだよ! ちゃんと捕まってて! 急いで戻るからね!」


「ふぁ~いっ!」


バイクから落ちられたら洒落にならないから、腰に捕まっている南の両手を信号で止まるたびに、片手で掴み、運転をした。
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