最後の血肉晩餐
「お前悪酔いしてさぁ~俺がおぶったの何回くらいあったっけ?」


当時を懐かしむように少しづつ、思い出した。


「あ~それは言わない! 言わない!」


恵美は顔の前で両手の指を駄目駄目とバッテンをだした。


「お待たせしました~!」


お肉一つ一つ肉汁が滴り、ぷりっとした大きな焼き鳥の盛り合わせが出された。


「うわ~美味しそう! あとワイングラスもう一つ持ってきて!」


「かしこまりました」


「俺もワイン貰っていいだろ?」


ワインの高めのアルコールで早めに酔っ払いたいのもあった。


「もちろんよ!」
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