最後の血肉晩餐
 どこか遠くを見つめ、考えてる様子。


溜め息を何度も繰り返す様子。


肩をとんとんっと叩いて名前を呼ぶと、突然びくりとおびえる様子。


顔色も青白く、悪かった。


――ザマミロ。


細く微笑んだ。


この嫌がらせは、日ごろのストレス発散も含まれていたと思う。


繰り返し小さなミスを起こし、医療事故に発展しそうな精神的ピーク時に言ってやった。


――私、実は友介の元彼女なんだ。


てね。


南の驚いた顔は、可笑しすぎて声に出てしまうかと思った。そこを堪えて相談に乗る振りをした。


バーカ。あんたには絶対渡さない!


あははははははははっ
< 442 / 672 >

この作品をシェア

pagetop