最後の血肉晩餐
「……なっ、なんだこれは!?」


手だけじゃなく、今度は声までもが震えた。


壁三面にびっしりと俺の写真が貼られていた。目線を合わせた写真は一枚もない。あきらかに隠し撮り。盗撮だ。


「す、ストーカーはこいつだったのか!? ふざけんな!」


そこにはあらやる場面の写真が飾られていた。ちなみと出会った時や賢二との写真、恵美の写真、見ていたらきりがない。


「ふざけるな! ふざけるな! ふざけるなああああ!!!!」


力任せに壁の写真をびりびりとランダムに破いた。


ズルズルズル……ズルズルズル……ズルズルズル……


なんだこの音は?


背後から引きづるような音が聞こえ、そちらに眼を向けた。


「ヒィ!!!!」
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