最後の血肉晩餐
 ますます苛立ち、すくっと立ち上がり背骨を狙った。右足で思いっきり踏んづける。何度も何度も。


ガッ! ガッ! ガッ!


足がじんわりと痛くなってきたところで止めた。


「神様……愛のムチをありがとう……」


シスターはパタリと動かなくなった。冷や汗が流れた。


じっと、暫く立ち尽くし、この光景を第三者のように眺めていた。体の熱が急に冷め、頭が回転しはじめた。
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