最後の血肉晩餐
扉がゆっくりと開かれ、シスターの表情がじょじょに見えた。至福の笑みを浮かべているその顔は、良いことでもあったんだろうか?
「恵美さんお待たせ~! 寂しかったかしらぁ? やっと私達の主を手に入れ、御呪いも叶ったわよぉ? 嬉しいでしょう」
「主? 友介のことですか? 手に入ったとはどういうことですか!? 友介は嫌がってたじゃないですか」
ふと見上げてた視線を、ポタポタとなにかが落ちている浴室のタイルに眼を向けた。
――血!?
「シ、シスター……その足元の血の塊はなんですか……」
「あーらゴメンさい! 首の根から血のワインを啜って、これまでかってぐらいまで飲んだんだけど、垂れちゃったわねぇ。とっても勿体無いわぁ……我らの主よ? じゃーん!」
「ヒイィィィィ!」
唇がプルプルと震える。声を出し、問いただそうとしたが、歯もガチガチとぶつかり、言葉にならなかった。シスターが差し出した両手の上には、友介の生首が乗っていた。意外にもその表情は、穏やかだった。
「恵美さんお待たせ~! 寂しかったかしらぁ? やっと私達の主を手に入れ、御呪いも叶ったわよぉ? 嬉しいでしょう」
「主? 友介のことですか? 手に入ったとはどういうことですか!? 友介は嫌がってたじゃないですか」
ふと見上げてた視線を、ポタポタとなにかが落ちている浴室のタイルに眼を向けた。
――血!?
「シ、シスター……その足元の血の塊はなんですか……」
「あーらゴメンさい! 首の根から血のワインを啜って、これまでかってぐらいまで飲んだんだけど、垂れちゃったわねぇ。とっても勿体無いわぁ……我らの主よ? じゃーん!」
「ヒイィィィィ!」
唇がプルプルと震える。声を出し、問いただそうとしたが、歯もガチガチとぶつかり、言葉にならなかった。シスターが差し出した両手の上には、友介の生首が乗っていた。意外にもその表情は、穏やかだった。