最後の血肉晩餐
「誰だ……今何時だ? 」


枕元に置いてある、小鳥の置き時計を手に取って見ると、0時をとっくに廻っていた。


真っ赤な毒々しい携帯を取り上げ画面を開く。


「なんだ賢二からか」


――昨日は楽しい夜を過ごせたか? それともすっぽかされたか?
俺はばっちり楽しんじゃったよ~! さくらだったけど最高だね!
ヽ( ゜ 3゜)ノ


毎度毎度、変な絵文字つけやがって。


いらっとしながら、メールを返信する。
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