私は最強ビンボー女!
――俺も・・・頑張って生き残る。


頭の中に響くのは、糞親父が昨日、最後に言ったこの言葉。

昨日隅っこに追いやったはずの、不安と戸惑いが戻ってくる。




「・・・・アンタ達は、親父がどこに居るのか知ってるんだ?」


「ええ、知ってますとも。敦に会いたいですか?」


「会いたくない。けど、事情は知りたいなぁ。」


「でしたら私達と共に・・・「って、ことで、お前等、私に説明しろ。」


「付いて来てくださるのなら、説明致しましょう。」


「あー・・・じゃあ、しょうがないか。力ずくでいくよ。」




私はそう言い放つと同時に――




完全に部屋に侵入している男の鳩尾に、拳をいれた。










―――――・・・今の私は、狩人。



目的のためなら、手加減なんてしない。




冷酷に、非情に、


相手を痛みつける。





それが、狩人―――。




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