私は最強ビンボー女!

増えていく疑問


―――――――――――――――――――――――――――――――――――・・・・・・・・・



月明かりが、窓から差し込んでいた。

カーテンを閉めていないから、当然だけど。





「はぁ~。何なんだよ、ホント・・・・・」

私はふかふかのベッドの中で、丸まった。


疲れたぁ・・・


・・・・・私のお母さんは、一体何者なんだよ?
ついでに、お祖母ちゃんも。

糞親父はなんで助けに行ったのか。

なんで誰にも事情を話さなかったのか。

そもそも、助けに行く必要なんてあったのか。


なーんにも、わかんない。

疑問は増えていくだけ。




――あの後――


杞憂さんと、男姿のりか先生が来た。


りか先生はあの時"りおバージョン"というものだったらしく、"りお"と呼ばないと反応してくれなかった。

それには凄い驚いた。
あと、あまりのイケメンっぷりにも。


まぁ、とにかく、杞憂さんがテキパキと窓ガラスを代えてくれて・・・

事情を話すと、2人とも顔をしかめて、『1人でうろつくな』と言われてしまった。




―――――で。


今日は狩人は休業でベッドに丸まってる、というわけ。





< 157 / 836 >

この作品をシェア

pagetop