私は最強ビンボー女!
ズサッ
『あ・・・・ころんじゃった。・・・・ちがでてるっ・・・・・・』
3歳くらいの私が泣きそうな顔になる。
しかし・・・
『このくらいで、ないてどーするっ!こんなの、たいしたことじゃない。』
ぐっと歯を食いしばる。
『ないたって、どーせだれもたすけてなんてくれない。アオナひとりでがんばらなきゃ。』
くいっと顔を上げる。
『おとーさんはふつかよいで、おかーさんなんていない。アオナしか、いないんだ。』
立ち上がる。
『だいじょうぶ。これくらい、たいしたことない。』
ずんずんと歩き始める。
『ひとりでもへーき。ひとりでだいじょうぶ。』
―――悟ったのは、この時だったのかもしれない。