私は最強ビンボー女!
――――――――――――――――・・・・・・・・




空は快晴。

今日は私もスッキリ。


よし!

今日こそはちゃんと授業受けるぞ!


そう意気込んで寮から出た。




「・・・早いな。」


聞き覚えのある、ハスキーボイス。


「りか先生!おはようございます。」


りか先生が寮の出入り口の近くに立っていた。

日の光に輝く金髪は、下の方で1つに縛られていて、化粧もしていなかった。



・・・・・・・・・・・・・・・ん?待って。もしかして・・・



「あ・・・りお先生でした?」

「ああ。」


そっかぁ・・・今、りお先生か・・・・・。

なんか、慣れない。


「先生はいらないぞ。俺は先生じゃねぇから。」

「あ、はい。じゃあ、りおさんで。」

「おう。じゃ、行くか。学校。」

「はい!・・・って、え?りおさんがですか?りか先生じゃなく?」

「ああ、そうだ。ほら、さっさと行こうぜ!」

「え、え、え・・・・・」


先生じゃないのにいいの?


なんて思いながらも、私はりおさんに手を引かれ、学校に向かった。



< 164 / 836 >

この作品をシェア

pagetop