私は最強ビンボー女!
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「キャーッ!!!青様とりか先生よぉ~!!!!!」
「あ、待って!今日はりお様じゃないッ!!!」
「きゃぁぁぁぁぁ!!!!カッコイイ~」
・・・・・・・・うん。
今日も元気だね。ご苦労様です。
私は苦笑いを浮かべ、りお先生は完全無視で、その人だかりを通り過ぎ、教室へ向かった。
教室に入ると、翼がサッと私に近寄った。
「青、夜は大丈夫だったか?」
私の耳元で囁く。
「うん。平気。」
私も翼の耳元で囁き返す。
「青、これからは、マジで用心しろよ。」
りお先生が割り込んできた。
「いや~。大丈夫ですよ。」
「駄目だ。とりあえず、登下校は毎日俺が送るから。」
「はい!?俺、高校生ですよ?っつーか、学校と寮までなんて近いですよ。」
過保護にもほどがあるって。
「青、お前に拒否権は無い。とにかく、そういうことだからな!」
「えー・・・」
助けを求め、翼を見ると、翼はニッコリと微笑んだ。
「俺も、りおさんの意見に賛成だな。青、用心しろよ?」
私、マジでガキ扱い?
翼まで、ひでぇ・・・。