私は最強ビンボー女!
カラリ


スーツ男の1人が扉を開ける。


私はスーツ男達に前と後ろに挟まれながら、靴を脱いだ。



・・・・・でかい。


玄関も無駄に広かった。

そして綺麗だ。


靴は全て棚に入っているのだろうか。1つとして転がっていない、

あ、違った。私の靴が転がってるや。


なんか、悪い事したみたいだ。

こんな綺麗なところに転がしておくのはまずかろう。


「靴はどこに置けば?」

「さっき転がした所でいいですよ。」

「え、でも・・・」

こんなに綺麗なのに・・・・・


「青菜様ですからね。いいのですよ。」

なんでだよ!


「・・・・・青菜"様"?」

「はい。ここに来た時点でもう倉本青菜は私達の主同然です。」

「は、はぁ?」


意味解らん!


「なぜなら、もう貴方は"倉本"青菜ではなく"朝霧"(アサギリ)青菜になったのですから。」


朝霧?

確か・・・・・



「お母さんの旧姓だったはず・・・」


どうして、"倉本"が"朝霧"に?



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