私は最強ビンボー女!
「覚えててくれてたんだ!嬉しいなぁ」


私の隣に来た杞憂さんは、キラキラ王子様スマイルを投げかける。



・・・この笑顔に、騙されてはいけない。





この人はまず・・・



「じゃ、再開のキスでもする?」



変態だ。



「お断りします。絶対嫌です。」



次に・・・




「ん?そんな事言っていいと思ってるの?青菜ちゃん。

だいたい、君みたいな子に僕がキスしてあげるなんて、奇跡みたいなことだよ?わかってる?

・・・青菜ちゃん、可愛くないのに。ついでに言うと、家もなくなっちゃうんでしょ?
ここは素直にされといた方が良くない?」




こいつはドSだ。




ふふふっと黒い笑みを浮かべながら、私の痛いところを突いてくる。






な、長いセリフの中に毒がたくさん・・・


私は耳を手で塞いだ。



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