私は最強ビンボー女!
「初めまして、葵様?私は倉本青菜です。よろしく。」


私は平然と中に入り、祖母なる人に、手を差し伸べた。


祖母は私の手を握った。


「初めまして。青菜。あたしゃ葵って言う者よ。よろしく。」

不敵にニィッと笑う。


お互いにお互いを値踏みするように観察した後、私と祖母は手を話した。


「お祖母ちゃんって呼んでも?」

「構わないよ。あたしゃ、普通に"青菜"と呼ぶがね。」

「OK。じゃ、"お祖母ちゃん"で。」

「うむ。」



スーツ男達は部屋の中の障子の前で、静かに正座している。


こいつらを従えてるのはお祖母ちゃんだってことは分かってる。


問題は。




「お祖母ちゃん、質問。」

「はいよ。」

「お祖母ちゃんって、何してるの?」



そう。


この老女は何をしているか、だ。

何のためにこれほどの数のスーツ男達を従わせているのか、だ。

どうして従わせられるのか、だ。



問題は、少なくとも3つはある。


1つずつ、聞いてこうか。


この祖母が、どういう人であるかを知らなければ。

そうしないと、何も始められない。



< 191 / 836 >

この作品をシェア

pagetop