私は最強ビンボー女!
「海と同じじゃないかい。さすが親子というべきかの。」


同じ?

お母さんと?



「お母さんも『やらない』って言ったの?」


「言ったとも。『やらない。やるわけない。』とな。」



あ、そうなんだ。


お母さんもなんだ・・・・・うわぁ・・・・

なんか、嬉しいっ・・・



「青菜。お前には根気も根性もあるし、覚悟だってできると思ったのだがの。」



「だから?だからなんだってんだよ。」



私はギロリとお祖母ちゃんを睨んだ。


お祖母ちゃんは、微かに顎を引いた。




「誰が人を殺すかよ。そんな事のために覚悟なんてしない!」



「・・・・・甘えよの。」



お祖母ちゃんが冷めた視線を送ってくる。




「ただの甘えよ。人を殺す事が、怖いだけなのじゃろう?」



「そうだよ。私は怖いよ。悪い?」




挑戦的な瞳で、お祖母ちゃんを真っ直ぐに見据える。




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