私は最強ビンボー女!

青菜の行方

―翼side―





「で?青菜はどこに行ったんだ!?」

りおさんが勢い込んで、目の前の女―林佐奈―に聞いた。



「私が知るかよ。」

林はさらりと言い捨て、ちゅぅーっとコーラを飲んだ。



ココは青菜が合コンしていたというカラオケボックスの中。


電話を受けた後、すぐに向かって、話を聞いているんだが・・・・・・。



「佐奈ちゃん。何も知らないの?聞かなかったの?君が?気の回る君が?」

理事長が穏やかに聞く。


林は面倒くさそうに頷いた。

「なーんにも知りません。あ、でも1つ青菜に確認しました。」


「何を確認したの?」


「帰ってくるかを。アイツ、言いましたよ。『帰ってくる?当然でしょ。』って。」



『帰ってくる?当然でしょ。』か。



「青菜らしいな。」

藤原が呟いた。



同感。


俺もそう思った。




「でも・・・・・どういう状況か分からないからなぁ・・・」

理事長がぼやく。





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