私は最強ビンボー女!
「ナァ。緊急事態なの。早急に朝霧家の場所を教えて。」


「えーっ!朝霧家ぇー!?ちょっと、それは報酬もらわないと無理なヤツだよぉ!」



「どこにあるのか知っているのか!?」

理事長が叫んだ。


「えぇ、まぁ、知ってますけど・・・・・・。

って、キャーッ!!!
なんで白狼と紅狼の初代と現在の総長がいるの!?

かっこい~!!!!!萌えるぅ!」



なんか、いきなりテンション高くなったな・・・


この女・・・ナァっつーのか?

なんで、朝霧家の場所知ってんだよ。


理事長とりおさんの話によれば、白狼と紅狼のハッキングの技術をもってしても、分からなかったみたいなのに。




「報酬。私とそいつら合わせて5人分。
そんぐらいあれば、いいでしょ?」


林、なんのこと言ってんだ?

嫌な予感がするんだけど・・・


「うーん・・・ま、オマケしてあげるよ。」


「え?まだ足りないの?」


「うん。朝霧家はめちゃくちゃロック固かったからねぇ。もの凄いパワーを使ったよ。」


「執念深さが、かろうじて勝ったってこと?」


「そういうこと。正直、負けそうだったね。」


「なるほどね。だからオマケか。サンキューね。」



・・・・・・・・・何が、『なるほど』なんだ?



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