私は最強ビンボー女!
「よし。交渉成立。
あ、紹介忘れてた。ゴメン。」


気付くの遅っ!



「えーっと、ナァはこいつら知ってるよね?」


「もちろんさ~」


「だよね。
ナァは、私の高校にいるミーハーな女の子。

もの凄い執念深さと粘り気と根性で、美男美女の個人情報を探りまわってる。

尾行、ストーカーは日常茶飯事。

時には何日間もどこかに張る事もある。


だから、朝霧家も知ってたわけ。」



・・・・・ソレ、犯罪スレスレってか、犯罪じゃね?



「で、報酬っていうのは、簡単に言えば、写真撮影。」


「うん♪私の指示する服装とポーズで、写真をとらせてもらうの!」


「言っとくけど、この子、異常だから。どんな格好とポーズになるか、知らないから。」



林、なんて無責任な・・・・・

さっき、俺、悪寒したぞ!




「でも、助けたいんでしょ?
青菜に、戻ってきて欲しいんでしょ?

なら・・・いいよね?」




真っ直ぐに俺らを見つめる林。




俺らは、全員、しっかりと頷いた。





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