私は最強ビンボー女!
「なってるわよ!!!充分素直よ!私はっ!!!」


怒鳴り返す我が母。


「私は3人で暮らしたいの!!!

青菜は違うの?3人で暮らしたくないの!?」


「違うね!3人でなんか暮らしたくないっ!!!」



私の言葉に、お母さんが目を見張るのを、私は冷めた目で見ていた。




「分かんないの?3人で暮らしたら、私、絶対孤立するから。」


「そんなこと「あるよ。」



お母さんの言葉をバッサリ遮る。



「あのね、糞親父が求めてるのは、お母さんであって私じゃないし、

お母さんだって私より糞親父を求めてるんでしょう?

だったら、私が孤立することなんて、目に見えてるじゃん。

孤立するために3人でなんか暮らしたくない。だから、2人でお幸せにね。」



私がそう言い放つと同時に、お祖母ちゃんがスッと立った。




「海。青菜は3人で暮らしたくないと言ってるし、あたしだって青菜が欲しい。

反対しているのは、アンタだけってことさ。
いい加減、諦めて、去れ。」



お祖母ちゃんは最後に『諦めて、去れ』と命令する。


命令を聞いたスーツ男達は、サッと立って、お母さんを連行し始めた。



「なんでよ!青菜!嫌だ、せっかく会えたのにっ!!!青菜は私の子供なのに!!!青菜っ・・・・・・」



切なげに叫ぶお母さんは、どんどんと離れていく。



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