私は最強ビンボー女!
帰宅?
―――――――――――――――――・・・・・・・・
「えーっと、つまり・・・」
「帰宅せよ、ということよ。」
只今、お母さんと対面した部屋で、紺色の浴衣を着た私は、お祖母ちゃんの真正面に正座していた。
紺色の浴衣は着た、というより葉月に着せてもらった、だけど。
浴衣を着た後、私はまたすぐにお祖母ちゃんのいる部屋に戻され、お祖母ちゃんの話を聞いている。
どうやら、お祖母ちゃんの話によると。
朝霧家は暗殺グループであるが、表では普通に暮らしている。
あくまで"暗殺"であり、バレてはいけないから。
で、私にも普通に今まで通りに暮らしてもらいたい、とのことで・・・
「帰宅?」
「そう。だが、夜には朝霧家に来てもらう。」
「というと?」
「日中は今までどおり、学校に通い、夜には朝霧家にきて、跡取りらしいことをしろ、ということよのぅ。」
「跡取りらしいこと?」
「暗殺の勉強、人生相談の勉強やら、色々じゃ。」
勉強かぁ・・・・・・