私は最強ビンボー女!
えー・・・でも、葉月って美少女だし・・・・・

正体バレた時、ヤバくない?

平々凡々な容姿の私は全然心配ないけど。




「あ、ここ?青菜」


「へ?・・・・・・・・・あ。そうそう。ここ。」



葉月の言葉に前を見れば、桐丘男子高等学校が立っていた。




あー・・・無性にお風呂に入りたい。

ぐだーっと寝たい。





「入ろ、葉月。私は早く風呂入って寝たい。」


「早いね。ま、とりあえず入ろう。」




そう言うと葉月は、手に持っていた巨大な紙袋から、ウィッグを取り出し、かぶった。

銀色の短髪。



「・・・・・葉月・・・いつの間に・・・・・・」


「変装セットは、朝霧家の中の者なら、誰でも持ってる。常識。」



どんな常識!?


っつーか・・・



「似合う・・・・・・」



銀色の短髪の葉月は、美少年って感じだった。






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