私は最強ビンボー女!
「え、違「離れろ、変態。」


低い声と共に、木刀が私と陽の間にシュンッと入ってきた。


私の肩を掴んでいた陽の腕がバシッという音と一緒に離れる。



木刀を持っていた・・・というより、振り下ろしたのは・・・葉月だった。




「お前・・・・・誰だ。」

陽から殺気が放たれる。


葉月はそれを全く気にせず、平然と木刀を服の中にしまっていた。


うわぁ!葉月すごい・・・・・じゃなくって!!



「なんで木刀なんか持ってるの!?」


「護身のため。真剣もあるけど。」


さらりと言い放ち、キラリと輝く刀剣まで手に持った。



「いやいやいや。葉月さん、どっから出してんの!」


「服の中。」


「なんで服の中から刀剣が出てくるの!?」


「収納。当然だから。」


葉月さん、さらっと言っちゃいました☆



うわぁ、怖い。

葉月めちゃ怖いんですけど。

何出てくるか分かんないんですけど。




「青菜、こいつ、葉月っていうの?」

翼が首をかしげながら聞いてきた。




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