私は最強ビンボー女!
「そうだ。僕は葉月、16歳の高1。ここの高校に転校するから。よろしく・・・しなくてもいいけど。」


葉月が淡々と答えた。


「へぇ。青菜との関係は?」


翼、絶対怪しんでる。

陽も殺気収めてないし。


葉月、どうするの?

本当のこと、言うわけ?


「婚約者。」

「おい。」


私、即座にツッコんだ。

当然だよね。


なんだよ婚約者って!!!

アンタ女じゃん!それともなんだ?私は男みたいなものだと?

ふざけんなっ!



「冗談。幼馴染だよ。幼馴染。」


否定すんなよ、的な目で葉月にじとって見られた。



・・・やっぱり、本当の事は言わないか。


「そ。幼馴染。色々あってさ、案内してきたわけ。」


いいよ。幼馴染で。欲しかったし。




「嘘だな。」

翼がバッサリ言う。


「朝霧家からの監視役ってところだろ?」

陽が不機嫌そうに、殺気を放出したまま言う。





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