私は最強ビンボー女!
若干・・・というより、かなりムッとしながらも、私はしょうがないので空気でいることにした。



「消す。」


葉月、怖い。

目がマジだよ。むっちゃ怖い。


「具体的に言うと?」


翼も、怖い。

目が笑ってないよ。口は笑ってるのに。



「具体的?そのままだ。消すんだよ、この世から。」

「殺す、ということか?」

「その通り。」

「やはりな。」


陽と葉月の会話が途切れた。




殺す、ということ、か。



簡単なんだろうな。

暗殺グループである朝霧家にとって、人を殺すということは。


人は・・・・・脆いもんね。

弱いもんね。



「・・・教える気は、元から無いよ。」

翼が呟いた。ハッキリと。


「そんな風にされちゃあ、俺ら、許さないし。

それよりも、さ。青菜に、何を命じた?」


葉月は無表情で、一言言った


「お前らには関係ない。」




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