私は最強ビンボー女!
葉月は満足そうに微笑すると、呆然としている彼らを避け、校舎へと向かって行った。



「ほら、青菜。早く行くよ。お風呂入って、寝たいんでしょ?」


「あ、うん!待ってよ葉月!!」



私が葉月を追いかけようと陽の前を通った時・・・





パシッ




陽が、強い力で私の腕を捕まえた。








・・・・・・何?




首を傾げると、陽は切なそうな顔で言った。





「関係あるからな。ないなんて、これからは言わせない。」










―――え?





陽は、私の腕を放さなかった。


力を、緩めることもしなかった。





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