私は最強ビンボー女!
瞳は、真剣に私だけを映していて。

だけど、切なげに揺れていて。



その、切羽詰ったような瞳は――



私に、嫌なモノを思い出させる。








―――――海・・・・・








あぁ、嫌だ。


なんでまた、思い出すんだ。



けっこう、トラウマになっちゃってるのかも・・・





あの瞳を

あの口調を

あの表情を


私は、忘れることができない――



私は、青菜だよ。

海じゃないよ。


そう、叫びたくなる。






私がそんな感情の波に耐えていると、声が聞こえた。




< 232 / 836 >

この作品をシェア

pagetop