私は最強ビンボー女!
第4章
始まり
―――で。
「えーっと、皆様は朝霧家のことを随分とご存知のようで・・・。
その、実際のところ、どれくらいご存知で?」
理事長室の中。
私は目の前に座っている・・・
杞憂さんとりおさん。
それに、白狼と紅狼の幹部以上におずおずと尋ねた。
なんか、皆、怖いんだよね。
黒いオーラが駄々漏れてるんだよね。
可愛い可愛い桃榎と雅まで。
いやーっなんでかなーホント。
とりあえずどれくらい知ってるか聞き出さないと、どこまで話さなくちゃいけないのか分かんないからね。
聞いたわけですよ。
そしたら黒いオーラがむっくむっく膨らんじゃったんだよねー。
なんでだろー。
というか、隣の葉月さんはガン無視なんだよね。
ザ☆傍観者なんだよね。
ねぇ、何で私だけこんな辛い立場になっちゃったの!?
マジで葉月助けてよぉー!
「・・・青菜。」
葉月の口が開いた!
助言!?助言くれるの!?