私は最強ビンボー女!
弾かれたようにスーツ男達は動き出す。


「葉月は連れて行かなくていい。私と共に行く。」




その言葉にコクリと頷き、スーツ男達は窓から外へ飛び出した。






それを見届けた後、私は組んでいた腕を離し、"朝霧家の跡取り"・・・"朝霧青菜"の仮面をはずす。





そして―――床に崩れる。









あぁ・・・・・・・





私がこれから住まう世界は、あんなところなのか―――。




人の死など、日常茶飯事。


冷酷で非情。





私は・・・・・墜ちていくしかないの――――?






思わず、涙腺がゆるんでしまった。









< 244 / 836 >

この作品をシェア

pagetop