私は最強ビンボー女!
「・・・・・青菜・・・」


呟いたのは、杞憂さんだった。





皆、混乱した不安そうな顔で私を見ている。





その顔は、問うていた。





“朝霧家の跡取りとは、本当のことなのか”と。






私はゆるんだ涙腺を引き締めようと、唇を噛み締める。


泣いてはいけない。


心配かけてはいけない。


明るく、明るく、なんでもないっていうように、振舞わないと。







「私、ちょっとイロイロあってさ。跡取りになっちゃったんだけど・・・平気だよ?

ちゃんと学校には通うし。うん。全然問題無いから。心配しないでね。

じゃぁ、あの、とりあえず、葉月を朝霧家に連れてくね。」



笑みを浮かべようとしたんだけど・・・上手く、できてるかなぁ。


できてないかもしれない。


でも・・・・・・しょうがない、よね?








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