私は最強ビンボー女!
・・・・・さすが不良高。


開いている席の多いこと。

しかも、皆さん雑談を楽しんでいるようで。



え?いいの?この環境。

なんて最初の頃は思ったけど、今ではこれが普通。


あぁ、前の学校が懐かしい・・・・・。

しみじみ思いつつ席に座ると、隣の白狼の下っ端らしき人に声を掛けられた。


「総長が、屋上に来いって言ってたから、さっさと行け。」


「陽が?なんでだろ・・・」


そう呟けば、あからさまに嫌そうな顔をされた。


「あのさ、いい加減総長のこと呼び捨てにするの、やめてくんない?」


「なんで?」


「は?当たり前だろ!"さん"か"様"をつけろ!!!」


「・・・・・・・同い年じゃん。」


「だからって呼び捨てでいいわけないだろ!!!」


「はぁ・・・。分かったよ。"子犬クン"って呼ぶことにする。」


「・・・・・・・・・・・・はぁ?」



ハテナマークを浮かべる下っ端クンに、私はフッと微笑し、自分の唇に人差し指を乗せた。



「・・・教えてあげない!秘密♪」


「―――――ッ/////」


なぜか下っ端クンは、顔を赤くさせた。










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