私は最強ビンボー女!
「で、でも!弱気なんかじゃ立ち向かえないよ!」


「馬鹿ね。誰がずーっと弱気でいろって言ったのよ。」


「・・・・・・・・え?」


「今は弱気でもいい。というか、今はまだ強がるな。

確かにもう、青菜たちの戦いは始まってるんだと思う。でも、まだ直接対決じゃないでしょ?

今のうちに弱音吐きまくって、スッキリして直接対決しなさい。


今から強気でいたら、もたないわよ?」


「・・・・・・・・ッ・・・・」




あぁ、もう。


なんでこう、優しいのかな、佐奈って。



強気な命令口調で、どこまでも優しい声音で。


私を受け入れてくれる。





本当、佐奈って、不器用だよね。




笑みを消して、そっぽを向いて、心配なんてしてないって顔して。


なのに、声音はこんなに温かで。

いざって時には、私を助けてくれて。心配してくれて。




「だから、別に弱気でもいいのよ!分かった?」


「うんっ!」



私は、とびきりの笑顔になった。





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