私は最強ビンボー女!
「そ、そんなんで、わ、わわわ私が動揺するわけないだろう!ななな、なめんなよ!」


「思いっきり動揺してんじゃん。」




葉月!サラッと痛いところをつかないで!!!




「というか、動揺させるためにしたんじゃないと思うけど。」


「・・・・・・・・・・・へ?」




動揺させるためじゃない?




「じゃ、なんでこんな変な事してるわけ?」


「決まってるじゃない。いずれ青菜が朝霧家を継ぐからでしょ。」


「えぇ!?そんなことで!?」


「そんなこと、ではないよ。朝霧家を継ぐということは、私達の社長になるってことなんだからさ。」


「そ、そっかぁ・・・。いや、でも、コレはやりすぎでしょ・・・・・」


「どこが?当然なんじゃない?敬う気持ちは大切よ。」




・・・・・朝霧家って、変わってる・・・・・・・。



つくづく思いながらも、私はそろそろと口を脱ぎ、家に上がる。


葉月も私の後から、家に上がった。













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