私は最強ビンボー女!
「案内役はどこ?」


葉月は家に上がるとすぐに、手前で未だに頭を下げているスーツ男の後頭部に話しかけた。




「案内役は「俺だよ。」


スーツ男のだみ声を遮り、爽やかな声が聞こえた。




葉月がハッと息を呑んだ。

そして、即座に――




「えぇっ!?」





――土下座をした。






なんで土下座!?

なんでいきなり土下座っ!?





プチパニック状態になっている私なんて関係なく、葉月は淡々とした口調で言った。






「お久しぶりでございます、日岡(ヒオカ)様。

堀(ホリ)でございます。一瞬でも顔を上げたままでいてしまい、申し訳ありません。」












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