私は最強ビンボー女!
さっきの、生きたいと思う云々は、日岡さんの言葉。


授業で言われた"注意点"。




「青菜は・・・・・馬鹿だね。」


隣を歩く葉月が、ぽそっと呟いた。



私と葉月は、寮に帰るところ。


今は早朝だから、朝日がきらきらと眩しい。



「何、いきなり。確かに否定はできないけど・・・」


「馬鹿だよ。青菜は、大馬鹿野郎だ。」


カチン!


「ちょっと葉月!?大馬鹿野郎はヒドくない!?」


「だってそうじゃない。

海様なんて、青菜のことほったらかしにしてたも同然なのに・・・

なんで、朝霧家継ぐとか言ったわけ?」



葉月はまくしたて、馬鹿だよ、と、もう一度小さく呟いた。




「・・・・・・なんで、かぁ・・・。」


私はあの時の自分を思い出してみる。





「うーん・・・・・勢い、もあっただろうけど・・・

やっぱり、1人が幸せになるより、2人が幸せになる方がいいかなって思ったから。」









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