私は最強ビンボー女!
「えーっと、つまり。啓先輩の仲間になること=裏切り・・・ってことですか?」


「そうそう。だって、違う暴走族の仲間になるってことは、アイツらの敵になるってことなんだから。」



あー、成程。




でも――





「正確な裏切りには、ならないんじゃないですかね?」


「え?」


途端、啓先輩の顔がキョトンとしたものになる。

けっこう、可愛い。





「だって、俺、アイツらの仲間じゃないですし。」


啓先輩の目が見開かれる。




「仲間じゃ・・・ない!?」


「え?そんな、驚くことですか?

そもそもあの2つの暴走族、ライバル同士ですよ?間にいるなんて、おかしいじゃないですか。」


「いや、確かに少し前ならおかしいんだけど・・・」


「?」


「今は、ほら、黒狼っていう、1つの暴走族に入ってるじゃん?2つとも。」


「へ・・・・・・・?」


黒狼?





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