私は最強ビンボー女!
パタン・・・と、ドアが閉まった。


一瞬の沈黙。

その後・・・


「どうして、日岡様がここにいらしているのですか?」


葉月が、単刀直入に聞いた。



「どうしてかって?それは、今から話すよ。」

日岡さんはニッコリ笑う。


「あのね、ターゲットなんだよ。啓の妹が。」


たーげっと?

啓先輩の、妹さんが?


・・・・・・・・・・・何の?



けれど葉月には伝わったらしく、納得したように頷いた。


「でさ、啓の妹のことはさ、青菜の初仕事になるんだ。だから、仲間にさせようと、啓に話したんだ。」



話についていけない私は、もはや空気状態。


葉月は、日岡さんの言葉を聞き、顔をしかめた。



「青菜の初仕事なら・・・なぜ、私に知らされていないんですか?

私は、青菜の見張りなのに。何一つ知らされていないなんて・・・・・」


葉月は、めずらしく日岡さんを真っ直ぐに見た・・・というより、睨んだ。


「・・・おかしくないですか?」



深刻な話らしい。

私、まったくついていけてないけど。

空気状態だけど!





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