私は最強ビンボー女!
「そ、それにしても!本当に入ってくれるなんて・・・すごい嬉しいよ。」


なぜか顔を隠しながら私に言ってきたのは、啓先輩。



「いえ、そんな・・・ありがとうございます。

あの、ところで、なんで顔隠してるんですか?」


「あ、あはは・・・青君って、鈍感なんだね・・・・・。」


「えぇっ!?俺、鈍感じゃないと思いますけど・・・」


「いや、充分鈍感だよ。」



啓先輩はじぃーっと私を凝視しながら言った。




鈍感ではないと思うんだけど。

ちゃんと自分が平凡だって、自覚してるし。


・・・あ、でも、男装してる時はまぁまぁイケてるんだっけ?






そんな事を思っていると、私達を強制連行してきたつんつん頭さんがやってきた。




「ん。」


ぐいっと伸びてきた手に摑まれていたのは・・・




「あ、俺のバック。」


私・・・というか青の、通学用のスポーツバック。




私はもちろん、つんつん頭さんから、スポーツバックを受け取った。







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