私は最強ビンボー女!

ナァちゃん

―陽side―




昼休み。


屋上で、俺ら白狼幹部以上は、紅狼幹部以上と、またもや頭を突き合わせていた。




「陽。あの馬鹿女、毒牙入ったってマジかよ?」


不機嫌極まりない口調で確認してきたのは彼方。


コイツは青菜のことを、好ましく思っていない・・・むしろ、嫌いなのだろう。

元々、女嫌いなのだから、仕方ないのだが。



「マジ、だ。」


「ったく・・・アイツ、陽がどんだけ心配してるかとか、考えねぇのかよ。」



苦々しく言う彼方。



・・・・・この場にいる全員が、苦々しく思っているはずだ。




「はぁ・・・」


思わず漏れるため息。





黒狼に入って、青菜を助けようとしていた矢先に、青菜は毒牙に入ってしまった。


タイミングが悪すぎる。



つーか、なんで青菜、毒牙なんだよ・・・。

俺らが誘った時は、断ったのに。






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