私は最強ビンボー女!
「そ・・・ん、な・・・・・・」


信じられない、というような顔。




ゆらゆらと、苦しそうに揺れる瞳。






その瞳を見ると、俺は、どうしようもない不安に駆られた。


・・・・・苦しい。



青菜のそんな瞳を見ていると、たまらなく苦しくなる。






何か言わないと、と、口を開いたときだった。







「へぇ。その子が妹なんだ。

良かったね、青菜。探る手間が省けた。」



何の感情も込められていない、ひんやりとした声。



青菜が反射的に後ろを振り返る。





「葉月っ・・・・!」


平然と佇む、銀髪の美少年。

青菜の監視役。



葉月は、ニコリと綺麗に微笑んだ。






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